みんなの前で個人を叱るリーダーはダメ

組織

みんなの前で叱る

学校の先生によく見られるクラス全員の前で個人を叱るという状況

部活の先生など指導者に多い、個人を吊り上げて他の人への見せしめをする

果たして、それはリーダーとして良いことなのだろうか?

―良くない、ダメダメである

道徳的にも悪いことかもしれないが、そもそも良い組織を作っていく上で大衆の前で個人を叱ることは避けなければならない

心理的安全性の観点から

叱るという行為はヒエラルキーの中で上から下への行為である

もし人と人を対等に考えていたら叱るということは起こらない

ヒエラルキーがあり、その中で自分が上にいるため叱るという行為に出る

このヒエラルキーの存在が心理的安全性を下げてしまう

叱るという行為によってヒエラルキーがより明確になり、叱った側と大衆を含む叱られた側にヒエラルキーの差ができてしまう

心理的安全性というのは組織、個人のパフォーマンスをあげるためには重要な要素である

心理的安全性が低くなってしまうと、個人のパフォーマンスが下がり、組織全体のパフォーマンスも下がってしまう

叱ることで組織全体の雰囲気が悪くなったと感じたことはないだろうか

その雰囲気が悪くなるというのが、組織の心理的安全性が下がり、個人がストレスを感じている状態である

そのような状態で個人が「自分の力を発揮したい」などとは思いもしない

そのため、個人のパフォーマンスが下がり組織のパフォーマンスも下がるのである

マズローの欲求段階説の観点から

個人が大衆の前で叱られた場合、マズローの欲求段階説で言うと承認欲求、安全欲求が不安定になるのは分かりやすいだろう

またグループに属しているという感覚が脅かされる場合、「仲間外れにされた」と思う場合は、社会的欲求も不安定になる

マズローの欲求段階説の中で段階的に欲求が満たされないと自己実現の欲求、自分の能力を発揮したいと思う欲求は生まれない

叱るという行為は、個人を上から押さえつけて能力を発揮させないようにしているのと同じである

叱るリーダーはダメ

叱るという行為は、リーダーが自分の権威を示したいがために、ヒエラルキーの上にいることを示したいがための行為である

また、感情のコントロールができないリーダーが叱るという行為で抑えきれない感情をあらわにしている状態である

未熟なリーダーなのである

怒りで他者をコントロールはできない

叱った方はすぐ忘れるかもしれないが、叱られた方はずっと覚えてる

マイナスの感情が伴うことは記憶に残りやすい

叱るリーダーが率いる組織に発展は望めない

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